春を感じる風景はさまざまである。
目に鮮やかなライムグリーンのフキノトウがで出した時。
子供が父親にサポートされながら初めての自転車を練習している姿。
最近では、鶴見橋下にたくさんの釣り人が並んでいる光景も春を感じる風景となっている。
そんな釣り人でにぎわう釧路川下流部へ釣行に出かけてみた。
釣り人、特に川釣りをする人たちにとって、春の風物詩と成っているのがアメマス釣りである。
雨が降り始め雪解けとともに川の水量が増すころ、この魚は下流域で釣れ始め、小魚を捕食しながら海へと下っていく。
学名salvelinns leucomaenis leucomaenis 英名white spotted charrと言い、国内では東北と北海道に生息ている。
海外ではカナダ、アラスカ、ロシア(カムチャッカ)などで、生息範囲も広い。
しかし、ここ北海道での生息量は海外と比べると並外れに多く世界に誇れるストック量と言えるだろう。
ルアーを釣り糸に結び、川へとキャストし耳を澄ませば、ヒバリの鳴き声やカエルの合唱がさらに春を物語っている。
集中力が切れる寸前、釣り竿に小気味良い感触が伝わり、一匹のアメマスが釣れ上がって来た。
われわれ釣り人は魚の釣れ具合やその場の状況で自然の変化を感ずることができる。
今年は例年に比べるとアメマスの数が少ないように思える。
何らかの影響で減っているだろうか?
世界に誇れるこの鱒族を後世に残し楽しむため、釣れたアメマスを優しくリリースする。
賢くサイズアップした魚をまた釣り上げたいと言う願望のままに。
2014年5月8日 釧路新聞「釣り日和」より
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