ジェネレーションギャップ
貴方は釣った魚を食べる派ですか?食べない派ですか?
釣り師の中には食べない魚は釣らないと言った合理的な釣りをされる方もおられることでしょう。
魚を捕る目的で始まった『釣り』は、現在様々な釣方で楽しむことができる。
しかし、食べるために釣ると考える人は、現在の釣り人口の半分以下ではないかと私は思う。
このキャップはどこからできるのか?
大きな違いは年齢ではないかと私は考える。
敗北が末路となった戦後の『段階の世代』は、生きるために食べ、餓死しないように生活してきた。
つまり、食べるために釣りをしてきたと考えて間違いはない。
年配者の言葉に『まずは腹一杯食ろ。話はそれからだ』とある。
ひもじさを脱却させてから、物事を考えると言った順番だ。
高度成長から『バブル世代』は、豊かな生活と共にお金を稼ぐ事に重心される世代と言える。
食と金の割合が半々で、釣魚への関心も食と遊びの割合が半々である。
では現在の時代はどんな状況か?
生活水準は向上し、簡単に手に入る時代である。
幼い頃から便利なものに囲まれ、豊かさで溢れている。
食べる物のに困ることはなく、ひもじさに耐えることもない。
食べるために釣りを始める感覚はなく、遊びやゲームの延長線でしかない。
我々の年代からすると考えられないが、これが現実である。
だがこのジェネレーションの擦れは、体罰や部活の習慣とにている。
例えば貴方が野球部に入部していたとする。
部員は全員丸坊主が当たり前で、何の抵抗もない。
翌年の新入部員から長髪が許されたとしたら、貴方はどのように思うだろうか?
そこになんの因果関係も無いのに許せない気持ちで一杯になるだろう。
今まで体罰を受けてきたのだから当たり前と考えたり、それをやってこそ一人前だと言うのは、その人の固定概念や思い込みにすぎない。
そんな彼らが成長する未来には、AIが更に発達し第4時革命で加速する。
クラシカルなフィッシングスタイルは残りつつも、若きジェネレーションによって新しい釣りスタイルが『アルファー世代』となって確立される。
『今時の若い者は~』などと考えず、ジェネレーションのギャップを楽しもうではないか。
2020年7月16日 釧路新聞「釣り日和」より
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